「北のハイグレード食品2023」グランプリ発表!
2月15日(水)、札幌パークホテルで「北のハイグレード食品2023」発表セレモニーが開催されました。
北海道の美味しい食材に、さらに手を加えて加工した「食品」の中でも、素材の活かし方やコンセプト・ストーリーが突出して素晴らしいのが「北のハイグレード食品」。
バイヤーやシェフなど、食のプロによる厳正なる審査により、今年は過去最多の22品が「北のハイグレード食品2023」に選ばれました!
22品目もあり、試食会はホテルブッフェのようにたくさんの食品が並んでおりました。その中でもいくつかをピックアップ。
北竜町・北竜振興公社「一番しぼりひまわり油」は生食も可能ということで、バゲットにつけていただきました。オリーブオイルよりもクセがなく、、ナッツフレーバーとコクのある風味で、たしかに生のままで十分に美味しかったです。
新ひだか町・あま屋「日高昆布ねりこみ蕎麦 日高の風」は、北海道産100%の蕎麦粉と小麦粉に日高昆布を練り込んだ極細麺。昆布が入っているので、ほのかにとろみを感じるのどごしがありました。
幕別町・折笠農場「ORIKASA オーガニックマスタード」は、十勝で有機マスタードを生産し、希少品種さやあかねを使用した有機じゃがいも酢、塩だけを加えた日本初の純国産オーガニックマスタード。
なんと、ハンガリーの食べる国宝といわれるマンガリッツァ豚のハムにつけて提供されました!
こちらが十勝・折笠農場の折笠健(ますらお)さん。以前「北海道生活」で取材させていただいたので、久しぶりにお目にかかりました。同じ十勝の仲間がつくっている「十勝ロイヤルマンガリッツァ豚」を使って提供するあたり、十勝の食の底力を感じます。
今回受賞した22品目は、次号「北海道生活」春号にてすべて掲載、ここでは一部をご紹介します。
千歳市・肉の山本「北海道 長沼ひつじ たれ付」は、以前「北海道生活」でもご紹介した長沼町で地元産の米粉を与えて育てられた羊肉。脂のりがよく、ほんのり甘いコク深い味わい。「生ラムのたれ」が付いているので、ご自宅で美味しいラム肉が味わえますよ。
洞爺湖町・工房 帆「【淡雪50g】カムイ・ミンタルの塩」は、噴火湾(内浦湾)の海水を薪でじっくり焚き上げた塩。結晶がやや大きく雪のようで、甘みもほんのり。ちなみに写真右の小皿は私物なのですが、北海道の作家さんのうつわで、この塩を盛りつけるのにぴったりでした。
今回は乳製品の受賞が多く。中でも清水町・宮地牧場「宮地牧場のグラスフェッドバター」は、安心安全な牧草だけを食べて育った牛のミルク「オーガニックグラスフェッドミルク」を、低温殺菌法によりバターに。保存料・着色料など添加物不使用の無塩バターで、有機JAS認証を取得したハイグレードなバター。いわゆるバターのこってりした重さがなく、さらりとしていて爽やかな旨みと風味があります。
また今回は、お酒の受賞も多かったです。小樽市・北海道ワイン「鶴沼ゲヴュルツトラミネール」は、私が昔から大好きなワインで、まだ受賞してなかったのかと意外になったほど。すでに数々の賞を受賞しているのでご存知の方もいると思いますが、香りがよく華やかな鶴沼ワインを代表するワインのひとつです。ゲヴュルツトラミネールは北海道で1973年に初めて導入した品種で、アルザスワインでも使われている品種です。
七飯町・箱館醸蔵「郷宝 特別純米酒」は、北海道の水田発祥である道南・大野平野で栽培された「きたしずく」を使い、横津岳の伏流水で仕込んだ淡麗旨口な純米酒。「北海道生活」でも取材したことがありますが、地元に酒蔵をつくりたいと七飯町の酒店「冨原商店」が長年の夢をかなえ、2021年に誕生した新しい酒蔵。すでに実力派日本酒の仲間入りです。
話題になっていたのが、北海道では珍しい米の焼酎。いまや北海道日本ハムファイターズの新球場で知られる北広島市は、寒地稲作発祥の地。
ここで栽培された「赤毛米」という米を使った焼酎「赤毛米焼酎1873」は、ほかにはない新しい焼酎。香りが強く、アルコールも40度というつよさ。ストレートでいただいたときはクラッときてしまいましたので、ぬるめのお湯割りだとすいすい飲めそうです。
さて、セレモニー当日は、審査員の選考講評と北海道副知事による祝辞が述べられました。
委員長の「食彩創研」取締役・浅野裕紀さんは、「今回選ばれた22品は、いずれも北海道の食材を活かした力づよい商品でした。味わった印象がつよく伝わり、パッケージからもつくり手の想いが伝わってきました」と高評価でした。
北海道副知事の土屋俊亮さんは、「ハイグレード食品も通算204品目となり、今回も高い品質・ストーリー・パッケージとも素晴らしいものが選ばれた。海外でも注目度が高く、オンライン販売やふるさと納税返礼品などにもどんどん使われている。これからも北海道のブランド力向上に寄与してほしい」と喜びを語りました。
お二人からそれぞれの最後の言葉で、審査員のお一人で、レストラン「capri capri」の塚本シェフが急病のため逝去されたことを大変残念がっておられました。
「北海道生活」でも道産食材を使ったイタリア料理の紹介で何度も取材させていただきました。毎年「北のハイグレード食品」選考会の際にお目にかかり、今回も取材時にお話しさせていただきました。
印象に残った言葉は、今回の受賞に選ばれなかった商品についてです。
「こんなにいい材料を使っていて、"旨みの固まり" なのに、なんで添加物を使っているんだろう。もったいない」。
なんでも無添加がいいという意味ではなく、旨みで勝負できる素材なのに、そこに添加物を使ってしまっていることを残念がっている言葉でした。美味しい美味しいとほめることは誰にでもできますが、北海道の食材を理解し、きちんとした視点をもち、だめなものはだめといえる確かな意見をもった素晴らしい料理人の方でした。謹んでお悔やみ申し上げます。
浅野委員長からも「今回は選ばれなかった、惜しい商品もあった。さらに改善・工夫をしてもらいたい」とおっしゃっていましたが、選ばれたものだけを評価するのではなく、選ばれなかったものからも学ぶことはあります。
私も個人的に「これはうまい!」と思っても選ばれていなかったものがあり、今回出品された95品のうち、選ばれた22品よりももっと多くの商品が選から漏れています。しかし、それらも北海道の美味しい食品として推薦されてきたものばかりなので、ポテンシャルは高いはず。敗者復活戦も楽しみにしています。
もちろん、これからの新商品も楽しみです。
「北のハイグレード食品2023」は、3月3日全国発売の「北海道生活」春号にて22品目すべてを一挙にご紹介。
さらに受賞商品は「北海道どさんこプラザ」札幌店ほか各店でも順次発売予定というので、個人的にも買いに行きます!
(編集長)
北海道生活WEBサイト
http://www.hokkaido-life.net/
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