秋の「星野リゾート リゾナーレトマム」で美食ディナー&絶景朝食
全国に5ヵ所あるリゾナーレブランド、「星野リゾート リゾナーレトマム」には高級イタリア料理のレストランがあります。
その名も「OTTO SETTE TOMAMU(オットセッテ トマム)」といい、「リゾナーレ八ヶ岳」にあるレストランの名前から来ています。
メニューのコンセプトは、イタリア語で「美食のカレンダー"Calendario Gastronomic"」。春は休館のため、夏、秋、冬と一年を通して季節ごとの美食が味わえるのです。
エゾ鹿肉やカニなど北海道の秋の味覚をふんだんに使用した秋限定のディナーコースをご紹介。
ここで注目すべきは武田シェフの独創的な料理と、完璧に合わせたペアリング。
ワインと料理をぴったり合わせるペアリング、料理に合わせた一杯を選んでくれるレストランは数多くあります。しかし、このレストランの唯一無二なところは、ノンアルのペアリングもすごいということ。私の周りのワイン好きや飲兵衛も、ノンアルのレベルの高さにびっくりしています。
お酒の飲めない方はお水やウーロン茶、という概念から解放され、まるでワインの旨みや深みのように料理にぴったり合う一杯に感動を覚えます。
さらに、この秋からは「ミックスペアリング」という、料理に合わせてワインとノンアルドリンクを交互に出してくれることもできるようになり、迷わずオーダー!
食前のお楽しみは、カラフルなオリジナルのグリッシーニ。かわいい見た目を楽しみつつ料理を待ちます。
そして、出てまいりました。
このレストランの前菜は「宝石箱」から始まります。小前菜「彩り豊かな小さな前菜」
エディブルフラワーをあしらった華やかな宝石箱には、なんと寿司をイメージした旬の海鮮と秋の野菜の料理。
ウニの軍艦は、イクラのタルト、マグロのタルタルと、見た目は和なのに口の中に入れるとイタリアン。海苔っぽいは何?酢飯っぽいのは??なんて楽しみながら、ロンバルディア州の熟成感のあるワインといただきました。
冷前菜「海の幸を詰め込んだテリーナ」
アワビ、ボタンエビ、カスべ、と北海道の美味しい魚介やキノコ、野菜など13種類を調理し、一日以上かけてつくったというテリーナ(プレッセ。ジャスミンとオレンジをブレンドしたノンアルを飲みつつ、柑橘系のジュレとともにいただくテリーナは、魚介の旨みに華やかさが加わります。
パスタ「カニのタヤリン フィノッキオの爽やかな香り」
武田シェフの料理の好きなところは、楽しい変化球だけでなく、どストライクな直球を投げてくれるところ。「焼きガニは旨いだろう」とタヤリンという手打ちのパスタに焼きガニを添えて、目の前でカニの身をほぐしてもらえます。
タヤリンのペペロンチーノに、香ばしい焼きガニをからめていただければ、間違いのない旨さ。さらにフィノッキオのピューレを合わせることで、オリジナルの旨さがプラスされます。こちらには、仁木町「ルレーヴワイナリー」の8品種混醸ワインを合わせていただきました。
温前菜「エゾ鹿サルシッチャのストゥファート」
秋からはジビエのシーズン、北海道ならではのエゾシカのサルシッチャ(ソーセージ)は、十勝・豊頃町「ELEZO」の濃厚でしっかりした味わい。白いんげん豆としっかり焼き上げたあつあつな一皿には、チーズをつくる際にできるホエー(乳清)に5種のスパイスを使ったノンアルを。ワインならフルボディの赤を合わせるのだと思いますが、このノンアルの味わいには深みがあり、料理にぴたーっとはまるのです。
魚料理「キンキのヴァポーレ」
ここで、化学の実験のように、こぽこぽとあたためられているスープ。
これはなんと、トマトのダシ「トマトウォーター」で、トマトのペーストがのった脂ののったキンキ、ツブ貝、そしてニラ入もち麦のリゾット
に、上からかけるイタリア版だし茶漬け。
おいしいのなんのって、ニラは全く匂いがなく、バジルとまちがえたほど。肉厚さと旨みだけを残した調理がすごいと感動しました。イタリア版だし茶漬けといってしまいましたが、合わせるノンアルも抹茶と柚子という組み合わせ。さすがです。
肉料理「牛肉のアロースト ジャガイモのパッサータ」
メインの牛フィレ肉に、旬のキノコ、トリッパ。秋のディナーの中でも王様的な一皿です。
とここで、すばらしいワインやノンアルのペアリングを生み出すソムリエの福本さんが、何やらちゃかちゃか混ぜています。
「ファーム星野」のモッツァレラチーズとジャガイモのペーストを混ぜた「パッサータ」は、フランス料理ではアリゴともいわれており、目の前でつくってくれてお肉料理に添えて。
合わせるワインはワインの王様といわれるヴァローロ、これで完全にノックアウトです。
おなかいっぱいでデザートに行けないかもしれない……とあせりましたが、ノンアルのペアリングのおかげで、お酒がまわることもなくシャープに料理と向き合っているので、意外なことにすんなりとデザートに行けました。
プリモドルチェ「トマム牛乳のジェラート」
ここで出てきたのは、旭川出身のシェフが旭川家具の小さな工房に依頼したという特注の台に、下からティラミス、パンナコッタ、カッサータと、ジェラートとともに自分でカスタマイズできるジェラート。お口直しというプリモドルチェですが、かなり贅沢です。
ジェラートにはトマム牛乳を使用、左はシチリアのスイーツであるカッサータ、右はティラミスを作ってみました。
ドルチェ「秋の果実とパンナコッタ」
メインのデザートは、ブドウに見立てたブドウ(笑)。シナモンのきいた赤ワインのソースで、下には「ファーム星野」のリコッタチーズを使ったパンナコッタがかくれています。
ミックスペアリングの最後は、ワインかノンアルかを選べるとのことでしたが、ノンアルは「カカオニブと山椒」と聞いて即決。
昼にいただいた「バターアペロ」のカカオニブとの出会いが衝撃的で、ぜひまた味わってみたいと思ったのでした。
もう満腹を通り越しているところへ、お茶と栗のプリンが登場。こちらもタダモノではありませんでした。
出てきたのは「北海道TEA」という、ドメーヌタカヒコやモンガク谷ワイナリーなど北海道の小規模ワイナリーのブドウの葉っぱから作ったお茶。
ここに、トマムのある占冠村「トペニワッカ」という高級メイプルシロップを添えたというもの。(1瓶5,000円くらいします、トマムの売店でも発売中)
なかなか味わえない一杯。これはぜひ!と最後までしっかりいただきました。
秋のディナーコース、どれも素晴らしすぎて、ミックスペアリングにしたのも大成功。
ぜひお酒の大好きな方にも、ノンアルと交互に楽しんでみてほしいです。
……
翌朝。
あんなに食べたのに、朝には胃がからっぽになっているという人体の神秘(笑)。
リゾナーレトマムの宿泊者がいただける、レストランSORAの「絶景朝食」もいただきました。
和食中心のブッフェに、メインはお刺身盛り合わせ、山菜そうめん、海鮮ちらし、豚丼、などから選べるというもの。
朝から絶景を見ながら大満足。
帰りには新製品のおみやげ、「トマム牛乳のミルクジャム」と、「ベイクドチーズ生サブレ」をゲットしました。
食欲の秋をたっぷり楽しませてくれる星野リゾートトマムの旅。
おなかをすかせてぜひ、みなさんに来てみてほしいです。
星野ファームの牛さんたちにも会いに来てくださいね!
(編集長)
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