松本潤さん初の時代劇!北海道×松浦武四郎ドラマ「永遠のニシパ」
この地が「北海道」と名付けられて、昨年で150年目を迎えました。
記念すべき節目となった2018年、「北海道生活」では様々な北海道命名150年企画をお送りしてきましたが、
このたび「北海道150年記念ドラマ」がNHKで制作されたというので、記者発表へ行ってきました。
NHK札幌放送局・制作
ドラマ「永遠のニシパ ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~」
※正しくは小さい「シ」
読者のみなさまは、名付け親という松浦武四郎(たけしろう)を本誌で何度か紹介しているのでご存知と思いますが、この松浦武四郎を演じられたドラマの主役・松本潤さんにお話を伺うことができました。
松本潤さんは「嵐」の札幌ドームでのコンサートに先駆けて札幌入りしてくださいました。
北海道で制作され、北海道で撮影された、北海道のドラマ。放送も北海道が全国より先行放送されるということで、わざわざ駆けつけてくださったのです。ありがとうございます!
記者発表は、NHK札幌放送局で行なわれました。先にドラマの試写を拝見させていただいたのですが、北海道の美しい風景、厳しい自然に立ち向かう松浦武四郎の苦難、そして松前藩の先住民族アイヌに対するふるまいに立ち上がり、やがて命の危険に脅かされる――「北海道」と名付けられる前に、こんなことがあったとは!そして、この「ホッカイドウ」の意味は……
と、興奮冷めやらぬ後に、松本潤さんがご登場。
意外だったのですが、時代劇に初挑戦という松本潤さん、歴史上の人物である松浦武四郎について、
「圧倒的な熱量を持った人。自分の足で広い北海道を測量するなんて、よほどの情熱がないとできない」
と、実在の人物でもあるのでしっかり調べて、撮影の前に明確にイメージできたそうです。
北海道博物館で開催された武四郎展も見学し、「字の細かさ、絵のうまさがすごい。武四郎の狭い部屋にはたくさんのものがあって、首にもコレクションをぶら下げているほど、当時はかなり変わった人だったのでしょう」と人物像にかなり迫ることができ、
「血が通った、人より熱量がある武四郎を表現できたらいいなあ」と演技にのぞまれたそうです。
確かにドラマでは、当時の蝦夷地に入ってきてアイヌを酷使する松前藩や商人たちとは相容れず、アイヌに歩み寄り、彼らと心を通わせ、測量というより蝦夷地を「取材」する武四郎がスケッチしてメモしている様子が、実際に武四郎が書いた絵とともに紹介されていきます。この絵の数々も見ていて、とても興味深いものでした。
ドラマのロケは昨年より、日高地方の平取町(びらとりちょう)から始まりました。
平取といえばアイヌ文化が今も続く地ですが、松本潤さんは「二風谷アイヌ文化博物館」でも事前に話をうかがったそうです。
「アイヌは自然、動植物との共存がテーマで暮らす人々。漫画『ゴールデンカムイ』で知ってはいたけれど、熊とどう向き合うかなど、いろんなことを聞きました」。
この熱心さ、松本潤さんにも武四郎の熱量が確実に伝わっていると思います。
ドラマではアイヌの言葉で話すところもありますが、方言などとはちがい大変じゃないかなあと思ったところ、とてもすらすら言えていて驚きました。
「丸暗記しないと出てこない言葉ですが、呪文を覚えるように身につけました。リズムが独特で、すっと聞いていると落ち着くし、不思議なことに耳馴染みのいい言葉だと思いました」。
アイヌの人々を演じるのは深田恭子さんや宇梶剛士さん。言葉を覚えるご苦労がそれぞれあったと思いますが、言葉はもちろん、音楽、踊りまで丁寧に演じられていました。
このドラマは4Kで制作されているので、美しい画面も見どころです。私はまず、冒頭のシマフクロウの羽毛の細部まで映し出された映像に衝撃を受けました!
そして、ドラマの冒頭は、いきなり真っ白な銀世界。北海道の真冬の大自然がどーんと目の前に迫ります。
実はこのロケ地は十勝だったそうで、「めちゃめちゃ寒かったですよ!(笑)」と松本潤さん。
「こんなところで撮影なんてできないだろうと思ったほど、どこまでも真っ白な景色で撮れたんです。ここで自分が幕末の格好をして歩いたのは、これからも忘れないでしょう」。
それから季節は雪どけ、そして夏へ……。ドローンも使われたと思いますが、北海道の緑の大地、広がる海が壮大なスケールで描かれて、試写室がスクリーンだったこともあり、まるで映画のような世界でした。
この圧倒的な大自然の中でロケした松本潤さんは、
「初日から山奥へと移動して、いきなりアドベンチャーというか、大変なところから撮影が始まったんです」と、北海道の雄大な景色や動植物を次々と目の当たりにしたそうです。
「北海道には毎年のようにライブで来させていただいているし、CMやテレビ番組のロケでも来ましたが、これまで見たことがない雄大な景色でした」。
昨年の秋には北海道で震災があったため撮影を一時中断、そのあとで再開したことで、さらにこのドラマへの思いがつよまったようです。
「150年目の節目に大変なこともあったけど、意義深い内容となりました。このドラマが少しでも支えになってくれたら」と松本潤さん。
「北海道」が名づけられた150年前よりもさらに前、どんなことが起きていたのか。そして、150年がたった今、世に問う意味とは?
主演の松本潤さんを始め豪華キャストでお送りする感動のドラマ、語りは北海道出身の中島みゆきさんです。骨太の北海道ドラマ、ぜひご覧ください!
北海道150年記念ドラマ
「永遠のニシパ ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~」
【出演】松本潤、深田恭子、宇梶剛士、小日向文世、江口洋介ほか
【語り】中島みゆき 【作】大石 静 【音楽】梶浦 由記
【放送】NHK総合テレビ(BS4Kでも別途放送予定)
【日時】2019年6月7日(金)19:30~北海道先行放送/7月15日(月・祝)19:30~全国放送
https://www.nhk.or.jp/sapporo/nispa/
※ニシパの「シ」は、正しくはアイヌ表記で小さい「シ」となります。WEB表記の都合上ご了承ください
(編集長)http://twitter.com/yukikoyagi/
■北海道生活WEBサイト
http://www.hokkaido-life.net/present
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