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2019年3月 6日 (水)

札幌を舞台にした小説が新登場!

札幌を舞台にした新しい小説が、2月に発売となりました。

「ウチらは悪くないのです。」 新潮社刊

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黄色の鮮やかな装丁ですねー。

著者の阿川せんりさんは倶知安生まれの札幌育ち。北海道大学文学部で心理学を学び、サークルは文芸部に所属。長編小説を書くようになり、2015年角川書店「厭世マニュアル」で野生時代フロンティア文学賞を受賞。マスクをした自称「口裂け女」の主人公が話題となりました。

今回は自身3作目となる単行本で、書き下ろし長編小説を発表したという、阿川せんりさんにお目にかかることができました。

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ストーリーは、札幌駅の近くにある某大学(もろ北海道大学ですが、明記はされておりません)にいる、女子大生・朝倉さん(あさくら)と、友人の上田さん(うえぴ)を中心に、「恋愛」やら「友情」やらが描かれている、といっても、ごれが一筋縄ではいかない。

 「大学生になったからには、サークルに入って、彼氏をつくらないといけないのか」

折よく、せっかく彼氏ができても、付き合い方がわからない。

「映画を見ればいいのか?お茶するのか?どんな服を着ればいいのか?」

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クマのパーカーって……

そして、札幌に住んでいる人なら、お! あ? と思うお店や場所が文中に続々登場。

札幌地下街「APIA」の、あのお店のパスタや、あのお店のオムライス食べて、狸小路のミニシアターで映画見て、サツエキや大通のスタバ、タリーズでお茶して。駅近くのダイニングバーでべろべろに酔っぱらうのは、あそこかな?と想像したり。

特にスタバはたくさん出てきて、ふだん甘いメニューは頼まない私も、読後にはスタバでフラペチーノを頼みたくなりました(笑)

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迷走するあさくらを、友人のうえぴは、時には厳しく突っ込み、時にはバカにしつつ、生あたたかく彼女を見守ります。

その二人のかけあいが、一見バカバカしいようで真剣でふざけてて、なんか実感できる。まるで、そばで聞いているように、するすると二人の会話が入ってきます。

二人の会話があり、劇中劇のように小説が現われ、画面が切り替わっていくように読めるのも面白い。

今時は「キラキラ青春小説」や「胸キュン映画」が主流ですが、「キラキラばかりが青春時代じゃない、そういう話を書きたかった」と阿川さん。

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「大学生活で新しい自分を発見して、なんていうけど、何も発見できない人だっている。大学生になったからにはサークル、彼氏、おしゃれ……と考えれば考えるほど、あさくらも空回りしていくのです」。

そのお話を聞いて、自分の大学時代も、同級生がテニスサークルに入ってキラキラと変わっていく姿を眺めつつ、「私はそうは変われないよなあ」と、うだうだ生きていた。きっとそういう「キラキラ側にいなかった人」は共感できると思います。

編集者の方も「アンチ青春小説」と名付けていますが、だからといってヒネたり暗かったりではなく、主人公たちのズレまくりが笑える小説になっています。

そして、札幌に住んでいる若者たちは、観光客向けのグルメとは無縁に、ごくふつうにパスタやハンバーガーや学食で生きている。そんな札幌の日常が垣間見える楽しさもありますよ。

ちなみに、札幌駅前にある、「ガラスドーム」のこともわかります!

新潮社「ウチらは悪くないのです。」

HP https://www.shinchosha.co.jp/book/352311/

2019年2月発売~現在発売中

(編集長)http://twitter.com/yukikoyagi/

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