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2018年4月

2018年4月28日 (土)

函館「世界料理学会2018」レポート(2日目)食材見本市

前のブログの続きです。

函館市芸術ホールで二日間にわたり開催された「世界料理学会 in HAKODATE 2018」。その向かいにある五稜郭タワーでは、「北海道・青森食材見本市」が行なわれました。

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この見本市は、これまでも学会に合わせて開催されており、特に道外や海外の料理人の方に道南の上質な食材をアピールする機会となっていましたが、今回は五稜郭タワーという場所ということもあって、一般の観光客の方々も立ち寄っていました。

まずは、二日目のトークセッションにも登場した「川村水産」。まるで市場に来たようなダイナミックなディスプレイが目を引きます。

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ちょうど山菜のシーズンでもあり、豊富に山菜も並んでいました。

ひと箱9万円相当にもなる「ひやま漁業組合」の乾燥ナマコは、檜山地方の新しいブランドです。「檜山海鼠」といって「北海道生活」でも紹介させていただきました。

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森町「山菜工房」では学会にも時期的にもぴったりな山菜も並びます。観光客の方はマルシェと勘違いして「買えないんですか?」と聞いていましたが、これは見本市なので販売してはいないのです。

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が、確かに買えるといいなあと思ったのが、アスパラ専門農場「ジェットファーム」。昨年のブログでも紹介したアスパラ栽培キットをつくった長谷川さんにお会いできました。
さっそく試食させていただいたら、最高にみずみずしくて甘い!

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昨年出会ってから、札幌のデパ地下でも見つけた長谷川さんのアスパラ。興味のある方はぜひ、探してみてください。

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「やまの会」の「シゼントトモニイキルコト」の曽我井さんのアスパラも、人気のトマトジュースとともに展示。た、食べたい……。

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他にも、檜山地方では上ノ国町の「天の川・菜の花油工房」や、

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渡島地方では知内町の「帰山農園」の米や加工品など、

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道南と青森県の30近い生産者さんたちが自慢の食材・食品を展示。料理人たちのみなさんのみならず観光客の方々にもお披露目できた機会となりました。

二日間の学会は、一連の横の軸と、こうした食材の見本市という縦の軸があり、座学のおもしろさに加えて、目の前にある食材の魅力も楽しめます。確かにこれがマルシェや、実際に味わえるメニューなどに発展したら、一般の方々にも喜ばれるだろうな、と思ってみたりしました

(編集長)http://twitter.com/yukikoyagi/

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2018年4月27日 (金)

本日オープン!道の駅石狩「あいろーど厚田」に行ってきました♪

本日オープンになった道の駅
「道の駅石狩 あいろーど厚田」に行ってきました♪

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GW目前ということもあり、
オープン1時間前から道の駅の前には列が…!!
小樽から稚内を繋ぐR231オロロンラインですが、
留萌~小樽間の道の駅がなかったので、
地元の人たちにとっても待ちに待った道の駅の誕生です。

道の駅の1階には物販スペースが
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そして2階には飲食スペース
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3階には展望デッキがあります。
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飲食店は地元食材を使った料理を提供する店舗が入っており、
「望来豚ソーセージと石狩産シイタケのピザ」や
厚田産にしんを使った「にしんばってら」、
石狩産昆布を使用したジェラートなど
美味しそうなメニューが沢山♪
せっかくなので我々もいただきました!

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ううーん!なんとも美味!
1階の蕎麦屋「一純」では
厚田産そば粉を使った10割そばも提供しています。

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美味しいグルメの数々。
道の駅の横を上がっていくと
「恋人の聖地」と呼ばれるスポットが……

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綺麗な夕陽が見られると有名な石狩市厚田。
ここで告白すれば間違いなし?
道の駅に行った際はぜひ立ち寄って欲しいスポットです。

道の駅石狩は札幌中心部より車でおよそ1時間30分。
GWにおでかけの際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう!


道の駅石狩「あいろーど厚田」
住所 石狩市厚田区厚田98-2
TEL 0133-78-2300

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函館「世界料理学会2018」レポート(2日目)

前のブログの続きです。

料理人の、料理人による、料理人のための学会「世界料理学会 in HAKODATE 2018」の二日目は、パティシエによるスイーツのお話から。

「チッチョ・パスティッチョ」大桐幸介さんは、函館でイタリアの洋菓子をつくっています。この学会を初回から支える最古参でもあるのですが、登壇することになり、しかもテーマが「山菜」って……スイーツに⁉

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ご本人も悩んで調べてみたら、山菜には広い意味でヤマブドウやキイチゴなど山で自生している果実も含まれていたのでした。なるほど!と私も目からうろこでした。

北海道を代表するハスカップは今や畑で栽培されるようにもなっていますね。日高では馬を育てている馬守りさんが放牧の合間に食べていたというクマイチゴを、養豚業の木村武麿さんが育てています。この方も学会を支える仲間の最古参のひとり。

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山の果実のほかに、たとえばフキノトウもケーキにしているという大桐さん。イタリアでの修業時代をふりかえり、「イタリア人は甘苦いものが好き」といいます。確かに苦いエスプレッソに溶けきれないほど大量の砂糖を入れたりしますね。

「あまにが」いという感覚、山菜特有の味わいにも共通するものがあります。

次は、常連となった山形「アル・ケッチァーノ」奥田政行さん。山形から東京、海外でも活躍している有名シェフであり、北海道では札幌や木古内町、せたな町などあちこちでお会いしています。

奥田シェフは何といっても講演が面白くて、ご自分の苦労話から独自の料理哲学までを徹底的に詰め込んだ内容は、一つの落語を聞いているような爆笑が客席から起こります。

今回おどろいたのは、料理人をめざすきっかけになったドキュメンタリー。

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一日目で紹介された、三國清三シェフの若き日のドキュメンタリーだったのです。まさか、そうつながるとは!

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そして学会というだけあって、奥田さんの独自の食材・味覚・調理に対する詳細図がどんどん出てきますが、とても読み切れるものではないので、ぜひ奥田さんの書かれている著書からご覧ください。

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そして山菜というテーマもしっかりおさえた奥田さん。レストラン開業当時はお金がなく、山菜やハーブは山で命がけで採っていたそうです。料理を口に入れたときの感じ方を「5:4:1」という独特の定義にしていました。

成功した料理人のお話というのは、苦難の時代やご本人の悩みをさらけ出していただくことがあります。

北海道を代表する「ミシェル・ブラス トーヤ・ジャポン」のシモーネ・カンタフィオさんのお話もそうでした。

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イタリア人であるシモーネさんは、「イタリア人がフランス料理をつくる」ことに周りからの反応や懸念に悩みながら、すべてを捨てる覚悟でフランス料理人の道をあゆみました。講義もすべて流ちょうなフランス語でした。

ミシュランの常連であるフランスの「ミシェル・ブラス」が唯一日本での支店を許したのが北海道・洞爺。ここにシモーネさんがシェフになるにあたり、ミシェル・ブラスさんは「目の前の自然を見てみなさい。ここで好きなようにやればいい」と言ったそうです。フランスでも「なぜイタリア人がミシェル・ブラスの大事な支店に?」と言われたそうですが、信頼して任せてくれたことに感謝しているというシモーネさん。

昨年このレストランに自分の誕生日を記念して行ったことがありましたが、シモーネさんは母が子供のころ読んでくれたというサン・テグジュペリ「星の王子さま」の一節をカードに書いてプレゼントしてくれ、気さくに厨房に呼んでいただきました。料理の素晴らしさももちろんですが、人としても素晴らしい方だと思っています。

【スペシャルセッション2】野菜料理の方程式を紐解く

「六雁」秋山能久さん、「アズール・エ・マサ・ウエキ」植木将仁さん、「オーグードゥジュール メルヴェイユ博多」小岸明寛さん、「リベルテ・ア・ターヴル・ド・タケダ」武田健志さんによるトークセッション。

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たとえばタケノコの下ごしらえにしても四人四様といいますか、それぞれ全く違う手法と考え方であることが興味深かったです。植木シェフには前回の料理学会で初めてお会いしたのですが、同郷ということもあり、石川県や金沢・能登の香りを東京で表現するという料理は一度味わってみたいと思いました。


【スペシャルセッション3】目利きの極意

こちらはメインホールと同時開催なので行けず……

金沢の老舗「銭屋」高木慎一朗さん、近江町市場の「堀他」浅市佳男さん、函館「マルヒラ川村水産」川村淳也さん、神経締めといえば「第21明宝丸」下山明仁さんのトークセッション。
一つの食材でも、料理人、仲買人、漁師、などいろんな目利きがかかわっている。その道のプロ中のプロのお話はぜひ、聞いてみたかったです。

さて、和食がユネスコ無形文化遺産に認定されましたが、「和食がなくなりかけているからこそ登録してもらわなければ」と日本料理の伝統と継続を大切に考えている「菊乃井」の村田吉弘さん。

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山菜といえば和食で活躍している食材でもあり、村田さんがていねいに一つ一つの食材と下ごしらえについて説明され、最後の仕上げはライブ動画で会場に見せるという趣向。

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手間ひまかけられた講義は、山菜の話を全くしないシェフもいるとわかっていれば、これだけやらへんかった、と京都弁でボヤかれていて、会場にもなごやかな笑い声があがりました。素材から料理へ、伝統から革新、そして継続へ。この言葉は二日間に何度も登場したキーワードとしてつながっていました。

ブルガリ東京にあるイタリア料理レストランのシェフ、ルカ・ファンティンさんのお話は、「イタリアには山菜のバリエーションがあまりない」というとことからのスタート。

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最高のイタリアの食材を東京に持ち込んで同じレシピで調理しても、つくれる味がつくれない。どうして?という苦悩の日々から、やがて日本にいるからこそ日本の食材でつくろうと路線変更。日本の生産者を訪れるうちに今までと違った世界が広がったそうです。

日本の山菜やタケノコ、キンキをつかった料理のレシピが紹介されました。

料理学会が始まったころは函館の料理人だったのですが、その後札幌で自身の店「GRAND」をオープンした因藤典文さん。単身フランスにわたり、ことごとくレストランで門前払いをくったその数は132軒。絶望の日々から父親の言葉で立ち直り、やがてフランスのレストランへ。帰国後は自分の料理を見つめなおすとき、子どもの頃の経験が役に立ったそうです。

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ユニークな「大人のかっぱえびせん」や、子どものころ採りに行った浜防風や行者ニンニクといった山菜の料理が紹介されました。

佐賀の「野々香」の小野智史さんも、子どものころから当たり前のように食べていた農家の野菜、近くにある野山の山菜の素晴らしさを佐賀から発信している人。

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佐賀といえば有田焼、うつわから料理まで、佐賀の食材を丁寧に盛り付けた「佐賀の御馳走」は、あたりまえにあるものを一皿にすることが、現代はいかに貴重なものなのかを考えさせられました。また、春の山菜はデトックス効果、夏の山菜は体を冷やす効果、などそれぞれに役割があることに、自然のものすごさを知りました。

先ほどミシェル・ブラスのお話がありましたが、同じ「ザ・ウインザーホテル洞爺」にある日本料理店「吉兆」で料理長をつとめていた大河原謙治さん。出身の群馬の田舎で見慣れていた山菜が、料理人になってからは市場で売られているものとなり、ここ北海道であらためて食材について見直したそうです。

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ミシェル・ブラスの「レストランはその土地の価値をつくるためにある。だから田舎でいい」という言葉は、前回の料理学会で玉村豊男さんがおっしゃっていた「地方には料理人が一人いればいい」という言葉とつながるような気がしました。

東京の中国料理「古月」山中一男さんは、日本中国料理協会の副会長をつとめられており、中国料理という長くて深い歴史をひもときながらの山菜のお話をしてくださいました。

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先ほどの「野々香」小野さんのお話と同様に、山菜には時期ごとに効能があり、まさに医食同源の話とつながりました。

中華といえばエビチリやふかひれといった派手なイメージがありますが、それに対して「清供」というシンプルな料理の世界もあり、そこに山菜や山野草というのは大切な役割があるのだとわかりました。

東北・宮城県からは新しい若い世代の二人が登場。赤い髪がトレードマークの「アル・フィオーレ」目黒浩敬さんは「情熱大陸」で一躍有名になった方。レストランを閉め、ワイナリーをオープン。食材に向き合う若者たちとともに、あらたな食の道を進んでいます。その思いに共鳴している「レストランmiura」三浦将尋さんも、漁師とともに山に入り、食材を得ること=命をいただく覚悟を肌で感じています。

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こうして二日間にわたる学会は終了。
恒例の集合写真では、深谷シェフが「登壇しなかったシェフも、みんな上がってきていいから!」と呼び掛けて、次々と見学していたシェフたちも壇上へ。

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山菜、という一見地味なテーマに、料理人や様々な職種の方々が登壇した料理学会。そのどの話も面白く、それぞれに響きあい、つながり、一筋の光が見えたような二日間でした。

毎回この学会に参加し、この場で、また「北海道生活」の誌面で紹介してきましたが、写真や文章だけではほんの一部しか伝えられません。ぜひ、函館で、目の前で体験していただけたらと思います。

次は、ぜひ一年半後に。みなさんの笑顔と熱意と、あたらしいテーマを楽しみにしています。

(つづく)

(編集長)http://twitter.com/yukikoyagi/

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2018年4月26日 (木)

函館「世界料理学会2018」レポート(1日目)

一年半ごとに函館で開催される「世界料理学会 in HAKODATE」が、今年2018年は4月23日~24日に行なわれました。2019年9月の前回以来です。

今年で7回目を迎えた、料理人の、料理人による、料理人のための学会。海外では開催されていますが、日本でここまで継続しているのは、ここ北海道・函館だけ。

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開会ではまず登壇者やシェフの方々が全員集合!記念撮影となります。

舞台袖でそっと遠慮されていたワインショップ「丸又和田商店」の和田一明さんはこの学会を立ち上げた創生期メンバーのおひとり。

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かつてスペインのバスク地方では、料理人たちが夜な夜な勉強会をするようになり、互いに切磋琢磨して世界有数の美食の地となりました。それを現地で目の当たりにして、函館でもぜひ!と声をあげた「レストラン・バスク」深谷宏治シェフと、熱い思いを実現できるよう支えてきたパン屋さん「ヒュッテ」木村幹雄さん。

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料理人の学会といっても、いろんな職種の方がかかわって「食」を考えていらっしゃるのです。その知識の片りんに触れるだけでも貴重な機会で、それがしかも北海道で行なわれているということが有難いと思います。

講義は二日間に分けて開催されますが、どれも中身が濃く、ひとつひとつ紹介していると一冊の書籍(つくりたい!)になってしまうので、ほんの一部をレポート。

まずオープニングは、「北海道生活」でも紹介させていただいた「美瑛料理塾」の齋藤壽さん。世界中の料理人を学会に呼び掛けた立役者のひとりで、「専門料理」「料理王国」編集長を手掛けてきた方です。

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学会には毎回テーマが用意されており、講義内容に入れるかどうかは登壇者に任されているのですが、今年のテーマは「山菜」

「洋食の料理人が多いこの学会で、山菜?」と想像がつきませんでした。しかし、これが意外と感動的なつながりをつくるのです。

まず始めにご登壇されたのは、スペインの「Restaurante a Tafona de Lucia Freitas」ルシア・フレイタス・ロドリゲスさん。スペインには昔から、女性料理人の歴史というのもあるのだそうです。

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それでもルシアさんは、性別を超えて、ひとりの料理人としての意識の高さが十分に感じられました。彼女のレストランはガリシアという地にあり、それが日本の三陸海岸(リアス式海岸で知られますが、実はリアスとはスペイン語)と地理や環境が似ているのです。

この地は海岸にあるため、山菜というより、海岸に生えた野草「海のハーブ」が実に多様。そうか、海だからといって魚介や海藻だけじゃないんだとわかりました。

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なんだか北海道の山わさびに似た辛い根っこも紹介されました。たくさんのハーブの紹介だけでなく、ご自分のレシピを3種紹介されました。この学会では惜しみなく自分のレシピを紹介するシェフもいらっしゃるんです。

次に、「オテル・ドゥ・ミクニ」三國清三シェフがご登壇。北海道・増毛町出身でだれもが知るフレンチの巨匠ですが、若いころのドキュメンタリーから現在、さらに修業時代に出会った本場フランスの巨匠たちとのかかわりなどを話していただきました。

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まさか、このドキュメンタリーが翌日の講義につながるとは、この時は予想だにいたしませんでした。

登壇者の方には、必ず紹介者がまずご登壇されます。特に初めてご登壇される方は、私も知識がないため、このご紹介がとても楽しみでもあります。

「TERAKOYA」間光男シェフのご紹介で初登壇された「傳」の長谷川在佑シェフ。「この店には、長谷川さんの笑顔に会いに来るんです」と間シェフ。どんなお店なんだろう、と興味がわきます。

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日本料理の腕を磨き、自分のお店をオープン。苦悩の時代から、やがて「日本料理は楽しい」と思えるような店をと考えを変えたそうです。確かに盛り付けもユニークで見た目に楽しい料理を紹介。

さらには、富士山で野草を摘みに行くこともあるのです。「山に入る人はキノコ(タケノコ)の場所を教えない」といいますが、その理由は、とるべきものをわかっていない人がすべて摘んでしまうと「来年から生えないから」ということだそうです。

この考え方も、ほかの講義と同様につながっていくのです。

【スペシャルセッション1】地方から発信するガストロノミーの未来と革新

会場の芸術ホールの地下では、「ル・ミュゼ」石井誠シェフ、「レヴォ」谷口英司シェフ、「ヴィラ アイーダ」小林寛司シェフによる鼎談が行なわれていました。

この学会の唯一つらいところは、プログラムが同時に複数あるとき。体はひとつなので両方聞きに行けないのです……というわけでこちらには行けず

札幌で、富山で、和歌山でレストランを開き、そこから料理を発信する意義についてのお三方のお話はぜひ聞いてみたかったです。

さて会場をメインホールに戻しましょう。

シェフたちの間で話題になっている長野県「職人館」北沢正和さんのお話。公務員を辞め、山の中で一人で暮らし、蕎麦を打ち、山菜や野草で独創的な料理をつくっています。「野生動物は美味しいところだけ食べてしまう。だから動物たちに教えてもらう」という北沢さん。自然と共存共生するってこんなことなんですね。

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世界遺産となった白神山地、マタギ(山に生きる猟師)たちによる「白神マタギ舎」工藤茂樹さん。野生動物や植物が絶滅の憂き目にあっている今、マタギという仕事もほとんど知られなくなった今、マタギ文化が消滅しないように取り組まれています。山菜資源が枯渇しているため再現の必要を訴える一方で、山菜の美味しい食べ方も教えていただきました。

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次は深谷シェフをまじえての鼎談。70年代にフランス帰りのシェフとして脚光を浴び「フレンチ三羽烏」といわれた一人、「東京ドームホテル」総料理長・鎌田昭男さんと、開高健も山形まで通い詰めたという「ポットフー」を経て現在「ロアジス」最高顧問をつとめる太田政宏さん。50年ものキャリアの中で、フランス料理の変化、そして、新しい料理も革新から伝統になるようすが語られました。これから次世代へつなげるkと、改革と継続というテーマが浮き彫りになりました。

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一日目の最後は、東京・神楽坂「ル・マンジュ・トゥー」谷昇さんと、大阪「ラ・シーム」高田裕介さん。年代も地域も全く別のシェフの対談は、意外な共通点がありました。まず料理は試作をしないこと、まかないは和食にしていること。谷さんの話に何度も「インテリジェンス」と「アイデンティティ」という言葉が出ました。つねに考えること、自分の存在意義を見つめなおすこと、というのは、どんなにベテランになっても終わらないテーマなのだと感じました。

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そして料理とは手仕事につきること、そして、伝統と継承という言葉がここでも出てきました。

若いときにはそれほど気にしなかったことも、年を重ねていけばいくほど、残すべきものと続けていく必要に気づかされます。

いろんな個性・年齢の方々の発表のどれにも、そういった同じ思いが感じられたような、とても有意義な一日目でした。

(つづく)

(編集長)http://twitter.com/yukikoyagi/

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2018年4月25日 (水)

東急ステイがいよいよ札幌へ

こちらのブログを見に来てくれたみなさん、
こんにちは、こんばんわ。


さてさて、私先日、オープン前の東急ステイ札幌へ行ってまいりました。
視察内覧会的なアレです。
ちなみに4/24にグランドオープンしております。

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画像をアップしようとカメラのデータを見てたら、
外観取り忘れていたことに愕然。

外観はオフィシャルのHPか、実際に来てからのお楽しみということで
・・・く、苦しい(;;;´Д`)
https://www.tokyustay.co.jp/hotel/SP/

東急ステイさんは東京での宿泊が多い方はご存知かもしれませんが、
ほとんどが東京都内で展開されてました。

この札幌店は、東京以外では京都についで2番目という出店でございます。
私も、東京に行った際に何度かお世話になっており、今回の札幌進出は
とても楽しみでした(といっても、札幌市内で泊まることはほとんどないのですが)


ここの施設のポイントは名前のとおり「滞在」を快適にするための
設備の充実です。


ちょっとしたものが作れるミニキッチン
(下の棚にはカトラリー類のほかIH調理器やお鍋もあります

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そしてなんといっても、全室に完備されて
いる洗濯乾燥機!!
これが滞在日数が長い人だけでなく、
あちこち転泊する出張のサラリーマン
にも人気。


そう、何を隠そう私も東京で洗濯した記憶がございます。

視察では、いくつかのタイプのお部屋を見たあと、
ランチもいただけました!

続きを読む "東急ステイがいよいよ札幌へ"

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2018年4月23日 (月)

くりやま老舗まつり

例年開催されている「くりやま老舗まつり」は栗山町で行なわれるイベントです。

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栗山町の老舗の酒蔵「小林酒造」と、道民ならお馴染みの「桃太郎のきびたんご」が有名な谷田製菓の合同イベントです。

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例年小林酒造のお酒が無料試飲できるコーナーがあり大人気なんですが、あまりの人気で年々来場者が増加しすぎて会場内の安全確保の観点から今年は無料試飲がなくなってしまいました。

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年に一度の酒蔵開放もあるとあり、蔵元の雰囲気を感じながら飲むお酒がサイコーです。

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とても古い昔ながらの機械なんかが見られたりします。

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お酒だけではなく北海道のグルメもたくさんで楽しいです。

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さて、道民にとっては谷田製菓の工場見学も萌えポイントです。

谷田製菓のきびだんごは、私にとってはガラナアップ(30ウン年前の十勝はコアップガラナではなくガラナアップ(←もうない)が普通でした)や、ビタミンカステーラと並び、自我が芽生えたときからもうそこにある、みたいなおやつでした。

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それがこんなに一つ一つ、丁寧に手でくるんでいたなんて……!

もう二度と途中で食べ忘れてカピカピにしたりなんて絶対しない!と心に誓いました。

(kana)

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2018年4月 6日 (金)

明日OPEN!新スイーツ店“北菓楼L”

バウムクーヘン「妖精の森」や「開拓おかき」でおなじみの

北菓楼(きたかろう)が、4月7日(土)に新しいお店をオープンするということで

一足先に行ってきました!

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札幌市近代美術館の向かいにできた新しい店は「KITAKARO L(エル)」。

Lとは“Laboratory(研究室)”の頭文字からとったそうで、北菓楼のあらたなチャレンジが見つかる新作スイーツが揃っています。

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北菓楼で不動の人気のシュークリームを表した新しいロゴデザインで、

新作スイーツは7点。これまでになかったラインナップです。

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一部を試食させていただきましたが、いずれも「濃厚!」というインパクトがあります。食材をかなり贅沢に使ったのではないでしょうか。

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チーズケーキも濃厚。

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チョコブラウニーも濃厚。

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チョコドーナツも濃厚。

甘いもの好きにはたまりません!

「北海道生活」でもインタビューさせていただいた堀会長。(薬学博士でもあります!)

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これからスイスやベルギーにもわたり、チョコレートをさらにきわめてくるのだそうです。

店内ではアップルパイなどお菓子もつくられていて、できたても味わえます。

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もちろん、定番人気のシュークリームもできたてをどうぞ。

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私の愛する「開拓おかき」もずらり勢揃い。甘いとしょっぱいを交互に……

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定番のお菓子はもちろんのこと、

この“L”から新しいお菓子がどんどん生まれるのが楽しみです

明日オープン、詳しくは公式HPをご覧ください。

(編集長)http://twitter.com/yukikoyagi/

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2018年4月 4日 (水)

余市Sagraの朝ごはん

現在発売中の最新号「道」特集では、走っていて楽しい道や絶景のある道を紹介しているのですが、道中の立ち寄りグルメも掲載しています。

国道229号で積丹半島方面に向かうなら、ぜひ余市町でゆっくりしてほしいところがあります。

「余市Sagra」という小さなレストランで、宿泊できる部屋も2部屋あります。こちらはダイニング。北海道の木材と道内作家によるインテリアにこだわったすばらしい空間です。

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「Sagra」とはイタリア語で収穫祭のこと。札幌で、北海道の生産者とガチンコにつながった質のいい食材でつくられたイタリア料理が評判となったレストランが「Sagra」。

村井シェフの食への追求は、やがて海も山も畑もある余市町に向かい、昨年移転をしました。

余市町でも、この登(のぼり)地区はワイナリーが続々増えている地です。

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全国的に有名になった「ドメーヌタカヒコにつづき、これだけの本数をそろえているのはさすが。 「北海道生活」63号で紹介したワイナリー「ドメーヌ・モン」もありました。

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さて、この料理というのが余市の食材をつかった完全フルコース。その中身は「北海道生活」に紹介しているのですが、誌面では紹介できなかったのが、朝ごはん。

フルコースとワインでおなかいっぱいになったて、ゆっくり泊まって、翌朝出てくるのが何と…和食なんです!

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お漬物とお茶がやさしくお出迎え。つかれていた胃腸がみるみる回復していきます。

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地元の手作りとうふを湯豆腐で。

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余市の新鮮な刺身は、塩や、オリーブオイルで味わうところが、ちょっと村井さんらしさを出しています。

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目の前で炊き上がるご飯に、焼き魚。

お刺身は一切れ残して、ダシをかけて……たまりません!

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村井シェフは札幌の老舗日本料理店に生まれ、和食の勉強もしたことがあったんだそうです。

ていねいにひいたダシ、余市の食材と、北海道の人が作ったうつわと、静かな朝のひととき……何もかもが贅沢です。

「余市Sagra」はランチとディナーだけの利用もできます(要予約)が、宿泊した人だけが味わえるのが、朝ごはん。

宿泊する部屋も、北海道のいいもので揃えています。(「北海道生活」もおいてあります♪)

道を急ぐ旅でなく、ちょっと一休み、ゆっくり一泊、そんな余裕のある旅を楽しんでくださいね

(編集長)http://twitter.com/yukikoyagi/

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