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2016年9月25日 (日)

函館「世界料理学会2016」another story

料理学会レポート、もう一つのアナザーストーリーをご紹介。

9月6日に函館国際ホテルで行なわれた「第6回世界料理学会 in HAKODATE」2日目ですが、実はホテル内の別の会場で、「北海道・青森県食材見本市」が行なわれておりました。

開催地である函館、そして道南、お向かいの青森県は「食材の宝庫」。魚介から農産物、お肉、乳製品までクオリティの高い食材が揃っています。

中でも選りすぐった食材が出展、その一部をご紹介します。

函館「川村水産」は、知る人ぞ知る下山さんの船上活〆のブリなど、獲れたてから生産者がひと手間加えて美味しさを引き出したものまで、味が自慢の魚介が並びます。

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函館市「坂井商店」でも神経抜きの「熟成魚」をご紹介。全国では熟成肉のブームがありますが、熟成魚はプロ中のプロのお仕事ですね。

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道南・森町「ジョウヤマイチ佐藤」では、マンボウの加工品をご紹介。マンボウを食べたことのない私でしたが、以前こちらのマンボウの燻製を食べてみて、意外な美味しさに感動したことがありました。

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八雲町「熊石深層水」のお塩は、「北海道生活」で取材したこともありますが、さらにラインナップが増えていました。

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函館のエゾシカ「北海道産ファーム」のエゾシカ加工品。北海道ではおなじみすぎるエゾシカでも、肉としての需要はまだまだこれから。レストランでは高級食材といわれるエゾシカなのですから、どんどん食生活に取り入れていきたいですね。

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乙部町「笹谷農園」の大きなニンニクは、スマホを並べてみました。(昔だとタバコ並べて大きさの目安にしてましたね~) 大きすぎるニンニクにびっくりしましたが、味はよし。北海道はラワンブキもそうですが、大きい=大味ではなく、味もいいものがけっこうあるんです。

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青森市「松山ハーブ農園」の黒にんにくだって、負けてはいません。パッケージもおしゃれです。

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「あおもり魅力野菜プロジェクト aovege」のディスプレイもお見事。北海道は食の宝庫!といつも「北海道生活」ではうたっていますが、お隣の青森県もかなり充実してますね。

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面白かったのは、上ノ国町「天の川・菜の花油工房」で菜種油の無濾過生一本搾りを実演していただいたところ。食材ばかりに目が行きがちですが、こういった調味料も無添加で安心安全で美味しいものを追求していかなければなりません。

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道南のチーズやワインの試飲や試食もありましたが、中でも話題となっていたのが函館市「アルパージュ」のブルーチーズ。この写真より見た目が濃く、それでいてブルーの苦手な人が感じるようなクセがありません。

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乙部町のぶどう、厚沢部町で醸造される「富岡ワイナリー」の遊楽部ワインも、昔からありますが、新しく栽培されたブドウも続々登場しているとワイナリーの方から聞き、今後が楽しみだなあと思いました。


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……とここまで挙げてもきりがないほど、たくさんの種類が紹介されている会場。

料理学会では全国や海外からも料理人の方々がいらっしゃるので、空き時間に食材について熱心に質問するなど、料理人と生産者、加工業者さんのネットワークができてくることも大きな意味があります。

そして、もうひとつ、小さな小さな会場がありました。

「イカの小部屋」

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そう、今回の学会のテーマは「イカ」ということで、イカの生態、鮮度保持の技術、調理法など、イカに関する情報が揃ったコーナーなのでした。イカール星人、待ち構えていました(笑)

函館といえばイカ――そんなふうに知られたことで、観光客の人がイカ刺しを食べてB級グルメを食べて帰るだけの函館であってはいけない。函館のレストランで、道南の食材を使い丁寧な料理をつくる料理人の人々が立ち上がって始まった料理学会。それが、あらためて「イカ」を見つめなおす原点回帰が、今回のテーマであったように感じました。

学会の前身である「スペイン料理フォーラム」から数えて12年。2009年の第1回の料理学会から欠かさず参加してきた私としては、規模が大きくなってきたことにいろんな感慨があったものの、そこに漂っている「熱意」は失われていないな、とあらためて感動したのでした。

関係者の皆様、おつかれさまでした。

ブログを書くのは大変でしたが、それでもほんの一部、さわりしか紹介できていないので、次回の学会はぜひ、ブログをご覧になった方も参加してほしいと思っています。

【了】

(編集長)http://twitter.com/yukikoyagi/

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